「まーさとぉ!あーそーぼー!」
妙に絡んでくる。
だから、さっき二人ともあんなに慌てたのね……
こんなの、店でやられたらやばいもんね。
うん、納得だよ……。
竹内さんにはてきとーに返事をしていた。
「ねーえ?まさとぉ。」
「なんです……」
くるっと竹内さんのほうを、見た瞬間……
唇に柔らかいものが触れた。
うちは、びっくりしすぎて固まっている。
「イエーイ!美里のキスゲットォー」
と言いながら、次はほっぺに
「ちゅっ」
「頬っぺたげっちゅ~!」
何が起きたのか分からない。
竹内さんが……
うちに、キ、キキキキキ、キスゥ!?
竹内さんの声が聞こえたのか、翔と茂人が振りかえる。
「た、た、竹内さん!?今、キスっていいました?」
ものすごく、慌てながら翔が言った。
茂人は……
「竹内さん……あとで覚えておいてくださいね?」
なんて、運転しながら言っている。
竹内さんはそんな二人に関係なく……
「美里!眠い……膝枕して!」
返事を聞く前に、膝へ頭を乗せる竹内さん。
横になった瞬間、寝息をたて始める竹内さん。
なんなんだ、この人。
てゆーか美里って呼んでた!
茂人は知ってるからいいけど、翔にばれたら……


