「君、早くしてくんない?いい加減うざい。コーンお好み焼きって言ってんだけど、聞こえないの?」


言いながら、竹内さんは店員を睨んだ。

「はっ……はい!」


さすがにびびったのか店員も、奥に戻っていった。


うちたちもそんな竹内さんに、驚いて固まっている。

竹内さんはというと、店員が行ったあとため息を1つつきうちらのほうへむきなおった。


「いや~うざいよねー。まさとが頼んでんのに、まったく……」

と笑顔で言ってきた。
今、竹内さんを初めて恐いと思う。


隣に座っている翔がこっそり教えてくれた。


「竹内さんいつもあんな感じ……けど、今日は一段と恐いかも……」


いつもなんだ。
竹内さんに怒られないようにしないと。

怒られたら立ち直れなそう。