「…啓助の」
「ん?」
「啓助のバカぁぁぁぁぁっ!!!」
大きく息を吸ってから、思い切り叫んだ。
それに対して啓助は、勿論驚いた顔。完全に、あっけにとられている。
「何これ!こんなやり方!啓助らしくないから!!」
段々と弱ってくる声は、涙を知らせる。
「吃驚したじゃん…!」
回りくどくてキザったらしい。啓助らしくない。
「…でも」
「それだけ好きなんだよ」――強い声で、そう言った。
記憶の片隅に押し込められた気持ちを、縛っていた紐を、そっと解いた。
あたしも…きっとあの瞬間から。
啓助に、恋してました―――。
「ん?」
「啓助のバカぁぁぁぁぁっ!!!」
大きく息を吸ってから、思い切り叫んだ。
それに対して啓助は、勿論驚いた顔。完全に、あっけにとられている。
「何これ!こんなやり方!啓助らしくないから!!」
段々と弱ってくる声は、涙を知らせる。
「吃驚したじゃん…!」
回りくどくてキザったらしい。啓助らしくない。
「…でも」
「それだけ好きなんだよ」――強い声で、そう言った。
記憶の片隅に押し込められた気持ちを、縛っていた紐を、そっと解いた。
あたしも…きっとあの瞬間から。
啓助に、恋してました―――。


