「麻理―♪海見に行こーよ♪」あたしは麻理を探していた。

少し歩くとお昼麻理が気に入っていた岩場まで来た。

「麻理―!!こんな暗いとこで何してんの?パワースポット?ww」
近づいていくと、

「ね―?妃樺里?」
麻理があたしを呼んだ。

「ん?」
隣に座りながら聞き返す。

「妃樺里の今1番の楽しみってなに?」

「みんなといるとき♪……やっぱ麻理とくだらない話してるとき♪♪」

「……ほんと?」
聞き返してきた麻理の声が震えていた。

え……?

「ありがとっ!!あたしも妃樺里の事だーいすきだよ♪」
そう言って立ち上がった麻理。
不思議に思ったけど深追いはしなかった。

あの時怒られても良いから聞き出すべきだったんだ。

麻理……あんたは1人でいろんな事を抱え過ぎだよ。

気付いてあげられなくてごめんね……

力になれなくて本当にごめんね。