思い出した。 あたしは震える声で話す。 次の日お母さんに痣を見せると、少し眉をしかめて 「れおくんかしら…」 と呟いた。 「まりの足大丈夫―?」 心配になってあたしは尋ねた。 「まり自分で足首引っ張った?」 「ううん?なんで─?」 「…なら大丈夫!痛いのが見えないように湿布貼っておこうね―」 お母さんはきっと手形の痣を見て湿布を貼ったんだ。 今だから分かる。 それから痛くなくなっても痣が消えるまで湿布を貼っていた。 しかも自分では替えさせてくれない。