「し、朱兵………」
麻理が焦ってる。
「ごめん………」
麻理から離れる。
「………ごめん…あたし、好きな人がいるの…上手くいくかは分かんないけど、中途半端に人を好きになるわけにはいかないの………あたしも朱兵の事好きだよ?でも友達として…仲間としての大好きなの………ごめんね……」
麻理が泣きながら俺をみる。
なんで大切な人を泣かせてんだ?
もう一度麻理を抱きしめる。
ゆっくりと離れて、
「わかった。これからは大好きな仲間としてよろしくな!!」手を差し出す。
「うん!!」
涙を拭って笑顔を見せてくれた麻理。
それは気を使っている笑顔ではなく、心からの笑顔だと気づけたのは麻理の事が好きだったから。
「ありがとう」
こうして俺の恋はおわった。