伊織が広場を指差す。

由梨です。

「酷い…」
暴走族が子犬を蹴って遊んでいた。

「うわ…最悪だな」
朱兵が指をならす。

「どうしよっか…」
って話していると、


「辞めてあげてください」
広場に見慣れた人影。

「あぁ?!」

「だから、動物をいじめるのを辞めてください」

「もしかして………」
みんなが後ろを振り返る。

「「麻理がいないっ!!」」
勇敢にも一人で暴走族に立ち向かっていった麻理。

「うるっせーんだよっ!」
今にも殴りかかりそうにな暴走族の1人。

「早くその子を離してあげて下さい」
無表情な麻理。

「ばか麻理!!」
妃樺里、隼人、朱兵、陸駒、鈴将が真っ先に走り出した。

「よし。俺らも行こっか―♪我が部のアイドルが酷い目に会う前に★」
優斗が笑顔で走り出す。

「あぁ!!」
伊織が悲鳴に近い大声をだした。

「麻理が突き飛ばされた……………行くよっ!!!由梨!」
あたしの腕を引っ張って走ってく伊織。

多分あの暴走族さんフルボッコだろうな―