4月──


「麻理―!!行こーよ!」
私は妃樺里に呼ばれて席を立った。

私は麻理、高校1年で入学して2週間が経とうとしていた。

「妃樺里はなに部に決めた?」私は隣を歩いている妃樺里に声をかける。

「うーん………テニスかバレーかな―…麻理は?」

「決まってない…妃樺里と一緒にしよーかな…あ、鈴将!」
前から私の幼なじみの鈴将が歩いてきた。

「よっ!部活決めたか?」

「決めてない―!ね妃樺里―?」

「うん。鈴将は?決めたの?」
「俺は陸上部にする予定―!!」

「鈴将昔から走るの好きだもんね―…」
なんてしゃべっていた。

「おす」
後ろから声をかけてきたのは妃樺里の幼なじみの利駒。

「おっ!利駒!お前良いところにっ!陸上部入らね?」
鈴将が利駒を誘っていた。

「俺は…「あっ!天体部だって!」
利駒が喋ろうとしてたけど、興味のある部活を発見して会話を中断したw

「ねっ!妃樺里!星みるんだって!!あたし天体部に入ろうかな―」
昔から星を見るのが好きだし……

「おっ!君天体部入ってくれるの?」
なんだかチャラそうな人が寄ってきた。

「はいっ!」
あたしは笑顔で答える。

「「決めるのはやっ!!!」」妃樺里と鈴将の突っ込みは気にしないで………

「まじ?ありがと―!君みたいな子と星が見れるなんて最高だよ―!!」
と言って肩を組んできた。

「……」
びっくりし過ぎて動けない。
怖い……

その時、

「あたしも「「俺も天体部入りま―す」」」
妃樺里、鈴将、利駒が声を揃えて言った。

「え………」