「なにやってんの」



だんだんと、トンボが飛び始めた頃…



雪奈が私の部屋に入るのを見た。



「…いやぁ〜…虫がいて」


「…虫嫌いなくせに」


「うっ…」



雪奈は眉を寄せた。



「で?なんの用?」


「…入ってみたかっただけ」