進藤　優希・美希が14歳のころ。

興真中学校2年2組の教室。

そこに放課後、1人の女性が誰かを待っているような仕草で教室をうろうろしていた。

「・・・遅いなぁ」

ショートヘアで前髪は少し長く、そのまま流していた。

170cmはある身長。

スタイルも悪くなく、痩せすぎでもなく太りすぎでもない。

「美希・・・遅くなった」

美希と呼ばれた女性が振り向くと、1人の男性が教室に入ってきた。

「優希！遅ッ！
　遅すぎ！なにやってんだよ！」

「・・・うるさい」

優希と呼ばれた男性は、美希の前に立った。

首の後ろが隠れるくらいの長さで、前髪は長く、目に軽くかかっていた。

180cmはある身長。

スタイルも悪くなく、痩せすぎでも太りすぎでもない。

「帰るぞ」

「うん♪
　早く家帰ってゴハン食べたーい」

美希は明るい。活発で、元気がいい。

優希はおとなしい。静かで、常に仏頂面だ。

2人ともただ1つ共通しているのは、綺麗で整った顔立ちだ。

2人とも14歳にしては大人な顔立ちをしている。

2人は、教室を出て、家路を行く。