窓からの日射しが眩しくて、廊下の隅を日陰を求めながら歩いてた。 夏休み前の朝の時間。 向かいにある教室の入り口からは、半分ふざけるように、賑やかな会話が聞こえてくる。 「ほら、見てみろ。お前らもあの平山を見習って、もっと清楚で女らしく振る舞え」 「はぁ〜?っていうか、うちらにはそういうの無理だし」 「無理って…、あのなぁ。同じ17歳、できないわけないだろ!」 「だって人種が違うもーん」 きゃははは…