「夏休み中のアルバイトは禁止。それ以外の不純な行為も厳禁だぞ〜」
「えーっ」
「えーってなんだ!」
担任の話に、ヤバいという顔をした女の子たちが、ヒソヒソと後ろで会話を始めた。
何気にその話に、耳を傾けた私。
「……でさぁ、あたし去年バイト見つかって謹慎くらって。だから今回は、もっといいとこ探そうと思ってるんだよね」
「え、マジでぇ?学校呼び出されたの?」
「ううん。学校には呼ばれてないよー。バイト先でそのまま先生に怒られただけ。学校呼び出されるなんて、よほどのことがない限りあり得ないっしょ」
「よほどのことってなに」
「だからぁ…」

