「おはよう、たっちゃん。」

そこには、昨日俺にレイプをした信濃美樹がいた。怖かった。散々ゲイたちに回され、あげくこの女に…。

「ねぇ、たっちゃん…」

信濃美樹は、馴れ馴れしく、俺を呼び、近づいてきた。恐怖の絶頂にたった俺は、思わず後ずさる。
刹那、うしろの壁に、思いっきり高等部を打ち付けた。

「…っ!!」

「大丈夫?保健室行く?」

そう言って信濃美樹は、俺の高等部を触った。
気持ち悪くなった、昨晩、ベッドに押し倒され、頭に手を回された時の事を思い出したのだ。

「うッ…。」

俺は、吐き気をこらえ、トイレへ直行した。

「おい、達也?」

うしろで、順平の声がした。



 吐いても、吐いても、涙は止まらなかった。

「うぅ…。亮平…。」

今すぐココへ来て、俺を抱きしめて?低くて甘いその声で、「大丈夫だよ。」って言って、キスして?
レイプの事、忘れられるくらい熱いキスを…。
ねぇ、亮平。
でも、亮平は今ココへは来ない。だって、今日は出張で遠くへ行ってるから。知ってるよ。亮平のスケジュールは。しばらく、亮平に会いたくない…。