トモダチとコイビトの間



先生の言わんとすることが
何となくわかるけど
なんだか遠すぎてよくわからない。

「だから、勉学に励むのもいいけど、目標を見つけて下さい」

その声がけに
こくっとうなずく人がいた。

あたしの前の席。

中川くんがうなずいた。


短いチョークで要所を書き始める先生

それを追うようにノートを書く中川くん


見ちゃいけない気がした。


ぎゅっと
胸が痛くなる。



中川くん…


あなた、

もしかして…?


ズキズキと痛む胸

間違いない


中川くんは
先生が好きだ


好きなんだ…



勝てるわけないな

あたし、こんなだし。


ばかだな、自分…


先生と変わりたい
なんて

そんなの無理なのに

嫉妬するなんて

無駄なのに


一瞬でも
先生がうらやましかった