トモダチとコイビトの間



「言えないよ。
だって、うち、2人みたいに
恋愛してないから…」


声には出さないけど、愛莉の
ため息が聞こえた。


「じゃあ、由佳里は
智子に不倫しろって言うの?」

「う、うーん…」


智子がいきなり
立ち上がる。

あたし達はびっくりして
智子の顔を見上げた。


「好きにさせてよ」


そういい残し、智子は
一限に出なかった。


「なによ、あの態度。
まぢウザイ」


愛莉は小言を言う。
でも、寂しげな顔をしたのを
私は見逃さなかった。