「おはよー!」

私は元気良く教室のドアを開くと同時に中に居るクラスメイトに挨拶をした。
でも…

「うっざ」

居たのは私の天敵、桜田雄大1人だけだった。

「ゆ、雄大…」
「朝から声でけーんだよ」
「ご、ごめん…」

私の天敵とは言うものの、そこまで嫌いじゃない。
むしろ親友的存在。

「ま、お前が朝から元気ねーと逆に心配になるけどな」

雄大は頭をポンッと優しく叩いた。