「危ないなぁ(笑) 今日は入学式だろ! 初日から寝坊か!?」 はいはい、と適当な返事をして重い体を起こした 1階に降りるとトーストの焼ける匂いと、 ベーコンの油が弾ける音 「あ、遥くんっお、おはよ」 「…うん」 「こら遥!ちゃんと挨拶しろ! ごめんね由梨さん」 「ううん、いいの」 …いいんだ 寂しそうにニッコリと笑った この人は俺の母親らしい つい二月前に親父が 紹介したい人がいると言って 連れてきたのが由梨さんだ いい年して何してんだよ キモチワルイ