二重人格のお嬢様と万能な執事


数分後、残っているのは身内と、センだけ。

これだけの人間は残しとこう。

いつか、壊す為に。

「リン。ついに、封印をといてしまったのか……」

お父様の悲しそうな声。

バカみたい。

「理由は、何となくわかるわ。ここにいてもいいわよ。だから、もうこんな事しないで!」

お母様の優しい声。

「リン、もうこんな事しないでね!」

メイクの明るい声。