二重人格のお嬢様と万能な執事


「こんなの嘘に決まってるわ!」

「なら、それでいいわ。別に……愛されたいわけじゃない、もの……。別に……」

「あぁ、そういえば、昨日レイタが凄く怒られていたわ! 貴女のお部屋に言って、あなたとおしゃべりしたんですって……」

レイタお兄様……。

怒られてしまったの?

そんな……!

「貴方のせいよ? 貴方がいけないのよ!!」

恐怖で、私は後ず去る。

でも、すぐ後ろは壁だった。

イヤだ!