「…呉羽」



「私と付き合ってた頃
すっごく楽しかったでしょ?
美瀾ちゃんなんかといたら
ただ平凡な暮らしを送るだけよ?」



確かに、そうだよね。
私は、ごく普通で
隼人は、お金持ちで王子様



私達に、似たところは
1つもない。



「あぁ。そうだな」



隼人の言葉に、私は
ズキッときて
涙があふれてきた。