ふと、隣に座るあたしと目が合った。

あたしの思い込みかもしれない……

けど、心なしか高杉さんが救いを求めるような顔をしたような気がした。


━ガタンっ


あたしは席を立ち、おもむろに高杉さんの手を掴み引き寄せた。

そのまま手をひっぱったままで駆け出す。