【短編】愛するキミへ

「もう、離さないよ?」
俺は言った。
「離したら、怒るよ?」
椎夏は言った。
「了解」
二人で顔を見合わせて笑った。
「椎夏」
「ん?」
「キスしていい?」
俺は訊いた。
「なんか照れるし」
椎夏は顔を真っ赤にしていた。
「可愛いよ。照れてる椎夏も」
俺は言った。
「秋夜の変態」
椎夏は言った。
そして、俺は椎夏のおでこにキスをし、そっと椎夏の唇に自分の唇を重ねた。




俺、今すごく幸せだよ




椎夏も幸せか?





幸せだよな?




幸せだって思っていいよな?