ひとことだけ言葉を交わし、僕はゆっくりと目を開けた。
目の前にはさっきと同じ風景。
そして枕元にはさっきまで持っていた手鏡。
おそるおそる手鏡の中をのぞいたが、そこにはやはり彼女の姿は無く、少し涙目の僕の顔が映っていた。