「佑…」

私も佑を確かめるかのように唇を合わせた。

「今日の柚希、なんかいつもと違うみたいだ…」

佑はそう言いながら私の顎をクイっと上げて深くキスをした。
最初は遠慮がちに歯の裏をなぞっていただけの舌はいつの間にか私のものを絡めとっていた。


「ねぇ佑、キスがしたかったのは佑だけじゃないよ」

私は名残惜しそうに離れる唇を引き寄せて再び重ねる。

「ん?」

佑が尋ねる。

「私もしたかったの」

そう言ってから佑の首に手を回した。もっと深く…
言葉では伝わりきらない想いを…。

キスし終えて離れた顔を見れば佑の顔は真っ赤だった。



そして
私は佑に手を伸ばす。

「佑、もっと」




……ねぇキスして?
私もあなたとしたいんだよ。

私がしたいときをわかってよ…
わからないなら私から求めてもいい?
ねぇ、佑もっと…




…………きす みー

-fin-