お昼を食べ終わり再び水族館内を回り始めようとしたとき、携帯のバイブが鳴った。


「ちょっと、ごめん。ゆきちゃんから電話。」


「ん。ならあそこで待ってる。」


そう言って少し離れたベンチを指さして歩いていった。



「もしもし。」


「さくらぁ~、お誕生日おめでと~!」


「わ~。ゆきちゃん、ありがと。」


いつもなら1時間くらいしゃべるんだけど(っていってもゆきちゃんが一方的に)、今日は晃を待たせてるということもあって5分くらいで電話を切った。