「ん~。今何時~?携帯……。」


携帯で時間を確認すると19:00と表示されていた。

どおりで外が真っ暗なわけだ。


朝もお昼も食べないでずっと寝てたんだ。




ピーンポーン


玄関のチャイムの音がした。

暫くして階段を上る足音が2つ聞こえてきた。

その足音は私の部屋の前まで来て止まる。



コンコン


「はい。」


部屋を開けたのはお母さんだった。


「よかった、起きてたのね。晃君が来てくれたわよ。」


「げっ。」


「それじゃあ晃君、ごゆっくり。」


「はい、ありがとうございます。」


お母さんはそのまま部屋を出て行った。