窓を見ると、とてつもなく太陽は眩しかった。
今の季節はちょうど夏
夏休みが後2週間で訪れる予定だ。
おかけで、なにもしていないのに汗は流れ耳にはチョークと先生の声、そして蝉の鳴き声が五月蝿く聴こえていた。

時計をちらりと見ると、後15分で授業終了の鐘が鳴る。

早く鳴らないかと、今か今かと多くの人間が待ち望んでいるに違いない。

そんな時、チャイムが鳴るはずのスピーカーから微かなノイズ音が聞こえた。

一瞬、私の空耳かと思った。
教師の方を見たが、何事もないように授業を続けている。

気のせいか...っと、私も目線をスピーカーから黒板に戻した。

「あっ、あーっ
マイクテスト、マイクテスト」

今度は、はっきりと聞こえた。
空耳ではない。
誰かが放送をしている。
その声で、さすがの教師も手を止めた。
周りの人間も何事かと、少しざわついていた。