―帰り道― 優也は急用とか言って 部活の途中で帰ってしまった…。 だから帰りは沙織と俺だけ。 暗い道を2人、騒がしく歩く。 沙織を家まで送り、 帰りたくないと言っている重たい足を 動かしていると… ♪~♪♪~♪ ポケットに入っていた俺の携帯が鳴った。 ディスプレイを見ると 親父から電話だった。 出たくない…。 1回目、俺は電話に出なかった。 でも… すぐに2回目の電話がかかって来た…。