・・・・・なるほど。 あんなに実行委員になりたかったのも、帰りにテンションが高かったのもそういうことね。 麻里は、この孝太君とやらにメロメロのよう。 「先行ってるね、麻里。」 「えっ! 一緒に行かないの?」 「二人でゆっくり話しておいで。」 麻里にだけに聞こえる声で言うと顔を真っ赤にしていた。 かわいいなぁ麻里は。 「じゃぁまた後で。」 「うん!」 また、二人で話し始めたのを見届けながら、準備室に向かった。 準備室には、まだ、先生と一人しか来ていなかった。 「こんにちは。」