「千尋は強いね~。僕等前にしても怯えもしないもん」
お前等より上だから、当たり前。
「そりゃどうも。あいにく僕は1度も怯えたことなんてない。怖いと思ったこともないからね」
「クスクス 晶が気に入るのも分かりますね。どうして千尋ちゃんはこの学校に来たの?」
直球だね。きっと僕のデータをハッキングしたけど、何も出てこなかったんだろうな。
「ある人のせいで、仕方なく入ることになった。前の学校辞めたし」
「ある人って所が気になるけど、前の学校ってどこかな?」
そんなことも出てこなかったのか。全然大したことないね。
「“嵐桜学園”(らんおう)」
「っ!!あの嵐桜ですか・・・・・・ちなみにクラスは?」
結構知ってるんだね。 当たり前か、あそこは英才教育などを受けてる人が来る学校だから。
「Sだけど?」
「驚かされることばかりですね。Sの貴女がなぜ辞めたんですか?」
「レベルが違いすぎたから。あそこの大学までのレベルはもう終わったから。居ても意味が無くなった。それだけ」
「嵐桜の大学レベルを16歳でクリアするなんて、千尋ちゃんは天才ですか?」
僕は天才なんかじゃない。でも回りからはそう呼ばれている。
