ルミナの鬼姫と龍神の黒狼


「・・・・・ますます変な奴だな。俺は立花双葉だ。2年で幹部」

立花双葉か。特攻隊長の役をやってる奴だな。

「僕は朝倉純だよ。1年で幹部やってるよ」

朝倉純・あの厄介な暴れん坊か。

「最後は俺か・・・・・・榊原晶だ。17代目総長だ」

コイツは周りの奴等とは別格だな。威圧感も、カリスマ性も持ち合わせてる。そして龍神の歴代最強とうたわれた男・・・・・・・。

「僕は綺堂千尋、1年だよ。なんで僕はここに連れてこられたわけ?」

「俺がお前を気に入ったからだ」

「お前って呼ぶな。名前で呼べ」

「ぶははははっ!!晶に命令してるっ!!しかも言い返した」

いきなり紅楼が笑い出した。頭大丈夫か?こいつ。

「・・・・・やっぱり変な女じゃねぇかよ」

ボソッと双葉が呟いた。本人は誰にも気づかれてないと思ってるみたいだけど、僕にはきちんと聞こえてるんだよね。

「双葉、僕は変じゃないし。ちゃんと名前呼んでよ」

「・・・・千尋」

「ふっ ちょっと小さかったけど、ちゃんと呼べるじゃんか。これからもちゃんと名前で呼んでよね。他の皆も僕にお前って言ったら、龍神なんだろうと蹴るから」