「へぇ、よく見てるんだね。確かに俺と愁は兄弟だよ」
そう藍色の髪の男が言った。 愁と兄弟だから似てたのか。
「じゃぁ名前なんて言うんだ?そこの人達も含めて」
「俺達の名前知らない子なんていたんですね。俺は天宮燐です。3年で龍神の副総長をしてます」
龍神副総長・天宮愁か。結構な曲者なんだよなぁ、こいつ。
「女、俺に近づくんじゃねぇぞ」
そういうと睨んできた男・・・・・・こいつ女嫌いか。
「あっそう、じゃぁ近づかない。その代わりそっちも近づいてこないでよね」
「なっ・・・・どういうことだよ」
ハァ 龍神の幹部の癖にこんな事も理解できないのかよ。
「あんた、女嫌いなんだろ?だから近づかない。それに僕も仮にも女なんだから、そっちも近づいてこないでよね。まぁ来ないだろうけど」
「あはははは!!千尋だっけ?君面白いこというんだねっ!僕気に入っちゃった」
いきなり笑い出したこれまた翡翠みたいな人がなんか言ってきた。
「チッ 変な女・・・・・・」
「僕は変なんかじゃない。それに千尋って名前もある。お前じゃない」
お前って呼ばれるの気に食わないんだよね、僕のプライドが許さないから。
