次の日の放課後、委員会があった俺は帰るのが少し遅くなった。

階段を降りている途中ふと思い出した。

やべぇ、宿題のプリント机の中だ。

めんどくさいと思いながらも俺は自分の教室に向かった。


閉まっているドアを開けようと手を伸ばした時、声が聞こえた。


「ここ誰も来ない?」

「あぁ。来ねぇ。」

女と男の声。

俺は少し開いているドアの隙間を覗いてみた。


コウ先輩と知らない女の先輩が居た。