駅まで息が切れても走って走って…
電車乗ってる時間がいつもより長く感じた
駅から自宅までバスを待つ時間がもったいなくてまた走った
だからもう階段上がるときにはもう足がフラフラで思うように動かなかった
そしてフラフラのまま家のドアノブを開ける
ーガチャガチャっ
鍵っ!!
鞄の中をがさがさあさる…けど鍵がない!!!
鍵っ…は…?
あっ…今朝急いでたから鍵家の中に忘れてきたんだ…
鍵を忘れてきたことに気付き、インターホンを押す
『はい…?』
ダルそうに頭をかきながら出てきた雅樹
『雅樹っ…』
雅樹におもいっきり抱きついた
『は!?ちょっ……美紅!?』
『まっ…雅樹っ…ごめ…ね…ごめん…ねっ』
涙と息切れのせいで上手く話せない

