「ん?痛むのか?」 先生の手のひらが頭を撫でるからどんどん涙が溢れ出して止まらない。 「先生、もぅ大丈夫です」 気づいた… ふっと見えた時計の針は夜8時……… 先生、ずっと付いててくれたんだ。 「帰るかっ。送ってくよ。」 先生は私に鞄と制服を渡して先に保健室を出て行った。 綺麗にたたまれた制服が何だかくすぐったかった。