良に夢中になったのは高校に入学したての春だった。 中学でテニス部だった私は高校でも自然にテニスをやるって決めていた。 -…ガシャンッ! 「痛い!!」 網のフェンスからコートをのぞいていた私の鼻は急に揺れたフェンスにこすれた。 「あっ、大丈夫?」 その声に見上げた場所に居たのが良だった。