その後、零は再び、希望の前に立っていた。

零が希望にあげた、ユリも綺麗に飾ってあってあった。

零は希望に話しかける。

「久しぶりだな、変だな、たった一ヶ月ちょっと会わなかっただけなのに、もう何年も会ってなかった気がする」

「あそうそう、俺さ…銃剣道またやろうと思ってるんだ」

「全国一位にまた、なってやんから」

「そしたら、メダル持ってまた会いにくるわ」

「馬鹿だろう俺、誰と話してんだろう…」

零は後悔した、あの時何でもっと踏ん張れなかったんだろう?

希望は何も言わなかったけれど、俺に銃剣道続けてほしかった事を今さら気づいた。

零は、後悔と悔しさでただ、立ち続けていた。

「先輩」

零は、後ろから背中を叩かれた。

「希望!?」

零が振り向いた、先に希望が立っていたのである。

「希望、お前無事だったのか!?」

零は確信した、これは悪い冗談だ。だってその証拠に希望は、今。目の前に立っている。

零は希望に駆け寄って、泣きながら抱き締めた。

「ちょっと、先輩やめてください。あたしですよ、妹の麗奈ですよ。」

「麗奈!?」

「ほら、中学の時たまに遊んだじゃあないですか?」