明くる日、高校に何事もなかったように行った。

登校中あえて希望家の前と、夢で見た事故現場を避けた。

「希望は必ずいる。アイツが学校を休む何てあり得ない。」

「きっといつもどうり、教室に入った瞬間に、怒鳴られる。」

「ちょっと零!?何で家近いのに、あたしん家よっていれないのよ!?」

「普通一緒に行かないとか誘うでしょう?」

零は勢いよく、教室のとうを開けた。

そこには希望の姿はなく、机の上に、白いユリの花が飾れていた。

零は漠然とした。

「やっぱり現実なんだ」

零は小さく呟いた。

「深井君どうしたの?」

「あいえ、別に何もありません」

「そう…」

零は、本当は一番悲しいはずの希望の母が強がっていると、直ぐにわかった。

その健気な姿に、零は罪悪感ですら感じた。

「あの…おばさんこれ」

零は、持ってきた白いユリの花を、希望の母に手渡した。

「ありがとう、希望。白いユリが大好きだったから…」