バーの入り口から、5〜6人の団体が入ってきました。 その途端、私の身体は自由になり、周りの音も話し声も耳に入ってきました。 バーテンダーが私の方を向き、 「大丈夫ですか、お客さん、顔色が……」 と言いました。 私はそれには答えず、目の前のカクテルを飲み干しました。 そして代金をそこに置いて、店を出ました。