「……はぁ……はは……っははぁ……」

その吐息が、徐々に笑い声も混ざって聞こえてきます。

私はその何かを確認しようと、目だけを動かしてみます。
だけど見えません。

輪郭が辛うじて見える程度で、全体まで見えないのです。
私の斜め後ろにいるのでしょう。