「やっとく?」 『え?』 振り向くと彼がいつの間にか後ろに居た。 「花火やる?」 『うんっ…!』 彼の笑顔と提案であたしも笑顔になる。 「どれにすっかな…」 『う~ん…』 いっぱいあり過ぎて迷うよね…。 「…よし、全種類買うか!!」 『えぇ!!』 そう言うと彼はいたずらっ子みたいな笑顔で片っ端からかごに花火を入れていった。