「生きる価値なんてなくていい。生きたいから生きるんだよ」


そう言った君の言葉を信じることにしました


死にたいと思ったことも、生きたいと思ったことも、数えきれないほどありました


その度悩んで悩んで、泣いて泣いて、このどうしようもない気持ちを誰かにぶつけてきました


傷ついている自分なら許されるかのように、他の誰かを傷つけてきました


自分の運命を変えたあの日からあまり学校にはいかなくなり、両親には「行ってみないか」と言われたもののどうしても行こうとは思えませんでした


「大丈夫?」と気を使われることも、「元気出して」と励ましの言葉を言われることも、自分にはあまりにも酷で、受け止めることができませんでした


自分は現実から逃げました


死を目の前にして、夢も希望も持てませんでした


自分は弱い人間なのです



いつの間にか昼と夜が逆転した生活を送るようになり、両親ともすれ違う日々を過ごしていた時、君は自分の前に現れたのです


小さな公園、赤いジャングルジム…そこが自分の居場所でした


誰も気づかないその場所で近づく死を独りで待とうと決めていました


なのに、君はあの暗闇の中から自分を見つけ出してしまったのです


君がいなかったら、自分の人生を呪ったまま死んでいたはずです



神様は不公平だと思っていました


なんで自分なんだろう


何度も思いました


でも今はこう思います


もし今がなかったら、君と出逢うことも、君と笑うことも、すべてがありえなかった


神様は自分を君と巡り合わせてくれたのです



どんなに残酷な運命が待っていたとしても、君と一緒なら乗り越えて行けるような気がします…