秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



完全に話を反らされてしまった。


こういう好意は素直にもらったほうがいいのかな。



デートなんてしたことないあたしには、全くわからない世界。


でも、神崎先輩に会って…“恋”がどんなものか、ちょっとだけ理解出来た気がする。




「行きたいところは……
うぅんと…」


「いきなりだからわからない?
じゃぁ、俺についてきてくれるかな。」




っ!!!///


あたしに一歩だけ歩み寄って、ニコッと笑う。


……もちろん、ついて行きます。



日差しが強いからか、顔が熱くなる。


なぜか声が出なくて、あたしはただ何度も頷いた。




.