先輩には、今まで出会ってきた男の子とは正反対の魅力を感じる。
からかってくる幼なじみに
“ムカつく”とか
仲よくなれた同級生に
“面白い”とか
そんな感情とは違う、もっと重くてもっと愛しい気持ちでいっぱいになる。
……これがなんて名前なのかは、今はまだ知らない方がいい気がする。
先輩はあくまで
“憧れ”の人…
だから、あたしみたいな冴えない女が近くにいてはダメなんです。
ボーッとしていると、先輩が戻ってきた。
うわ……アイスコーヒー？
大人だな…
「先輩、コーヒー好きなんですか？
あたしなんかオレンジジュースなのに…」
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