秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



席につくなり、先輩とメニューを見る。



「なんか食べる?
…ぁ、お昼はイタリアンバイキングだからね。」


「イタリアンバイキング…」


「ぁれ、イタリアン嫌いだった?」




首を傾げる先輩に対して、あたしは首を横に振る。

違うんです。


善樹と出かけたときは、マックとかのファーストフードばかりだったから…




「いぇ。さすが先輩だなぁって…幼なじみと出かけるときはファーストフードばっかりだったから。

そんなお店に入るの初めてで…
イタリアンは大好きです……」




どんどん声が小さくなっていく。

だ、だって……


先輩の顔が、心なしか近く感じて……




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