「いらっしゃいませ。
何名様ですか?」
「二人です。」
「ではこちらに………」
うわ…
先輩とあたしで二人なんて。
本当に、ちょっと前まで有り得なかったことだよ…
「大丈夫?具合悪い?」
「っぁ、いぇ!!大丈夫です!!
この通り元気ですから!!!」
俯いていたあたしを気にしてか、ちょっと近づいてきた先輩に向かって笑う。
ただでさえ先輩に慣れてないから
この距離でもドキドキしてるのに…
「そう?ならいいんだけど。
具合悪くなったらいつでも言ってね?」
「は、はぃ!!!」
そう返事をすると、先輩は安心したようににっこり笑った。
「その様子じゃ、大丈夫そうだね…?」
赤くなった顔を隠すように俯いた。
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