秘密事は図書室で~甘い会長の罠~



「てゆうか“中川さん”って呼ばれてんの?」



って、気付くのそこ?

大人っぽくブラックコーヒーを飲む美央がそんなことを言った。


別に普通でしょ?



「普通じゃない?」


「だって、中川さんなんてイヤじゃない!!
この際“清嘉”って呼んでもらいなさいよ?」




えっ……ぇ!!!?

そんなの無理だよ!!!///



「な、なんて言って呼んでもらえばいいの?///」


「普通に“呼んでください”ってストレートに言うのよ!!
そんくらいしなきゃ、会長の彼女は厳しいぞっ!?」




…そんなの、わかってる。


でも、あたしに先輩の彼女は勤まらないよ。





その日は計画だけ立てて、美央と別れた。


本当にどうしよ……





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