先輩は椅子をしまって、あたしに聞いてきた。



「ぁ、いつでも大丈夫です!!」


「そ?
…じゃ、また連絡するね。

気を付けて帰るんだよ?」




フッと素敵な笑顔で手を振られた。



「さ、さようなら…!!///」




あたしも慌てて振り返す。


どうしよう。

あたし、幸せです。



美央サマに感謝。




「今度、アイスでも奢ってあげなきゃ。」




1人になった図書室で、そんなことを呟いていた。



あの本の主人公たちみたいに、両思いにはなれないだろうけど


ちょっと頑張ってみるのはいいよね…?



光にはなれないけど、影なりに一生懸命になってみようかな。


先輩の笑顔は、あたしをそう思わせてくれたのだった。





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