酸欠になりかけたとき、スッと離れた唇。
死ぬかと思った…!!
てゆうか、恥ずかしさで死ねる。
「あらら、みんなに見られちゃったね?」
「だ、誰の所為だと思ってるんですか!!!」
暢気に笑いながら、周りを見回す先輩。
……意地悪だ。
慌てたあたしは、先輩の腕を引っ張りながら足早にショッピングモールの敷地を抜けた。
「お仕置きっていったって…
い、いきなりキスするなんて!!」
「だって、お仕置きなんだから。清嘉が「死ぬかと思った!」と思うくらいじゃなきゃ、ね?」
「っ!!!!」
ね? のところで、首を傾げる姿は……文句なしに可愛いです。
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