手が繋がれているから、あまり離れることは出来ないけど
一歩二歩後退る。
「…っせ、先輩!!///」
「あれ、もっと赤くなっちゃったね。」
クスッと笑って、ギュッと握った手の力を強める先輩。
その笑顔で、スケートリンクの氷も溶けてしまいますっ…
「履けた?」
「はい、たぶん…」
慣れないスケート靴の紐を縛って、立ち上がる。
おぉ…スケートなんて久しぶり。
「じゃぁ行こうか。」
「はい!!」
二人並んでスケートリンクに向かう。
小さな子供から、60歳くらいのおじさんまで、たくさんの人が滑っている。
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